平成28年度 第3回「定着支援研修」が終了しました。

10月25日(火)15:00~17:00の日程で「感情のコントロールを学ぼう」と題した研修会を開催しました。この研修は、企業で働く障がいのある方を対象とし、昨年度から企業の人材育成とタイアップしながら進めています。

 

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 第3回は15社17名の方が参加しました。今回は参加の基準にドレスコードを用い、前回学んだ身だしなみについて入口での服装チェックからスタートしました。緊張感が漂うなか、皆さん無事通過されました。研修内容は、日常起こるちょっとした出来事に対する考え方や対処方法についてです。前半は講義形式で学び、後半はグループワークを行いました。

 終了後のアンケートでは、「トラブルがあった時、ネガティブになるのは自分だけではないのだと分かった」「考え方一つで良い方向に物事を進められることがわかった」という意見がありました。終了後は企業へ研修の報告をする機会を設け、引き継ぎを行います。

 

 研修に参加していた多くの方が「ポジティブに考えたいが、難しい」と感じていたようです。日々働いている中で、ポジティブに変換した方が良いと分かっていても上手く言葉に出来なかったり、行動に移すことが苦手だったりと気持ちを切り替えることは簡単にはできないかもしれません。

 

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 しかし、いつまでも思い悩んでいてしまうのは仕事にも影響を及ぼしてしまう恐れがあるので良くありません。ストレスをため込まず、健康的に働くためにも、時には自分自身を振り返り、どう感じ、思い、考えたのか、そしてそれをどのように変えていくのか等、気持ちを整理し自分について考える時間も必要だと思います。働いている自分を大切にするためにも、自分の感情と上手に付き合っていくことが大切だと参加者の皆さんと共有することができたと思います。

 

 当センターとしても、今後も人材育成に関する研修と余暇の活動を企画し、応援をしていけるようにと考えています。

 

<次回の定着支援研修のお知らせ>

◆平成29年1月24日(火)15:00~17:00 会場:ソネビル 研修室

※4回目の内容は「ストレスについて考えよう」(仮題)を予定しております。

平成28年度道東地域就労支援フォーラム開催のお知らせ

道東3圏域の就業・生活支援センターが主催の、道東地域就労支援フォーラムを企画致しました。

関係者の皆様には、先日ご案内を郵送したところです。

道東地域就労支援フォーラムは、障がい者就業・生活支援センターが地域の就労支援に関するネットワーク構築と、地域に求められる相談支援と定着支援の在り方について学ぶ機会となることを目的にしております。

今回の帯広開催では、『テーマ』をテーマに、生活支援と定着支援に関する基調講演とシンポジウムの2部構成に致しました。

基調講演では、NPO法人十勝障がい者総合相談支援センター理事長門屋充郎氏をお招きし、「就業生活をおくる上での必要な相談体制」についてを話題提供いただく予定です。

また、シンポジウムでは在職中のご本人にも登壇していただき、企業・相談支援事業所・学校・行政・支援者のそれぞれの立場から就労支援にまつわるエピソードを交え、リアルなお話をいただく予定でいます。

12月のお忙しい中だとは存じますが、就労支援経験の浅い方・障がい者就労支援に興味のある方・一般の方など、参集範囲を広く設定しておりますので、ぜひご参加ください。

詳細は、下記のPDFファイルをご覧になり、参加希望の方は申込書にご記入の上、当センターにFAXかメールでお申し込みください。

よろしくお願いいたします。

 

道東地域就労支援フォーラム案内・申込書

第19回障がい者就労支援ネットワークセミナーが終了致しました

十勝を5ブロックに分けて、平成19年より開催しています障がい者就労支援ネットワークセミナーが、すべてのブロックで終了致しました。

今回は、すべてのブロックにおいて「地域のつながりを考える~社会資源の少ない町村での取り組み~」というテーマで3名の講師の方にお話をいただきました。

 

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<西十勝ブロック・北十勝ブロック・南十勝ブロック>

豊頃町喫茶ふわりの活動報告・・・喫茶ふわり 宮脇直美氏

宮脇さんからは、「手帳を取得されていたり、何らかの根拠のある方は、利用できるサービスがある。そうではない方は、原則サービスは利用できない。そのような方に就労体験の場をつくることで、仕事について考えてもらうことが大切」というお話を頂きました。喫茶ふわりの活動報告を通して、障がい者手帳を取得されていない方々への支援について全体で共有することができました。

宮脇さんは、豊頃町手をつなぐ親の会の会員ということもあり、家族として参加された方々からは「親亡きあとが心配。このような拠点を利用して自立をするきっかけにつながってくれれば」という声もありました。

 

 

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<東北十勝ブロック>農福商連携について

・・・NPO法人ほんべつつつじの園 施設長 新津和也氏

本別町で仕事をしながら暮らしていくということを形にするために、農業関連における新しい仕事の創出を研究し実施にむけての検討を研究事業としてはじめられています。東北ブロックでは、地元で生まれ育った障がいのある方が地元で働きながら暮らし続けられる体制づくりについて、お話いただきました。

障がい福祉サービス事業所・企業・行政機関がそれぞれの立場で「資源が少ない街でどう支援を考えるか」ということを共有することができました。まだまだ始まったばかりのプロジェクトの様なので、この事業がどのように動いていくのかを当センターとしても確認していきたいと思います。

 

 

 

<東十勝ブロック>NPO法人クローバー共同作業所の活動報告について

                     ・・・NPO法人クローバー共同作業所 理事長 酒井恭子氏

IMG_1978東十勝ブロックでは、今年で設立25周年を迎えられた池田町のクローバー共同作業所の活動報告を通して、地域の社会資源としての役割を参加者の皆様と共有しました。クローバー共同作業所は、平成3年に精神障がい回復者の自助グループを設立したところから歴史がはじまりました。池田町には2つの障がい福祉サービス事業所がありますが、利用したいと思う方が選択肢が少ないために選ぶことが難しいという課題があり、提供するサービスを限定することなく、利用者の希望に沿ったサービスをする必要があるということから、たくさんの作業プログラムがあります。新しい利用者の方がスタートしたとしても、既存のプログラムをやってもらうだけではなくご本人のできることを考えてプログラムを組み、利用していただくことになっているようです。その方に合わせたスピードでできることを提供し続けることが大切なことだという内容でした。参加者の方からは、地域活動支援センターの役割が必要な地域もあり、その町の事情に応じて「就職」をゴールにするのではない関わりをこれからも続けていってほしいという感想がでていました。

 

 

今回は、「地域のつながりを考える~社会資源の少ない町村での取り組み~」として、3事業所の方から話題提供を頂きました。

帯広市内・近郊に関しては、日中活動ができる事業所が多く、選択肢はたくさんあります。帯広市以外の町村では、日中活動をする拠点がなかなか無いのが現状です。今年度は、社会資源の少ない町村での取り組みを通して、地域のつながりや社会資源の少ない町村での就労支援についてを皆様と共有し、これからも活動のきっかけ作りのお手伝いができればと考えております。

次回の就労支援ネットワークセミナーは冬期間(1月~2月の間)で5ブロックを巡回させていただきますので、その際はよろしくお願いいたします。

 

担当者:井戸川

「第2回 帯広市自立支援協議会 就労・社会活動部会」が終わりました

平成28年度

「第2回 帯広市自立支援協議会 就労・社会活動部会」 が終わりました

 

 過日、8月5日に「帯広市自立支援協議会 就労・社会活動部会」を開催いたしました。

この研修会は、就労への支援の向上と、障がいをお持ちの方の就労を含めた生活の質の向上を目的に今年度から行っています。

 

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 6月3日の第1回目は「知って損しない総合支援法の基礎」と題し、帯広市役所 障害福祉課 主査の中山さんからお話しいただきました。障害者総合支援法の基本理念から福祉サービスの利用に関する内容、受給者証の見方まで、障がい福祉に携わる者なら必ず知っておきたい内容でした。

 

 8月5日の第2回目は、個別支援計画の必要性や記入の際の工夫などを、サービス管理責任者を担当されている、ちあふる 高橋さん ・ 稲田館 津田さん ・ カフェikoi 駒形さん に発表いただきました。 その後は発表を受け、グループワークを行い、皆さんの抱えている悩みから、事業所での工夫などが話し合われました。

 

 

       <グループワークでの意見>

利用者への対

応について

・ご本人への課題の伝え方に対する工夫が必要

・利用者の能力と、就労時間・賃金に関する問題の対応について

個別支援計画

について

・作成するまでのアセスメント不足を感じている

・課題とニーズ使い分が難しい

・わかりやすく、達成しやすい目標を心がけている

・書式が統一されていれば他事業所への移行もスムーズになるのではないか

目標設定

について

・目標をどこに置くのか、整合性が取れていないことがある

・同じ作業をしている人が居ると、目標も同じ内容になってしまう

目標の共有

について

・話し合いの時間の確保とご本人との目標の共有の仕方について

・回覧箱を用意して目を通してもらうなどの工夫をしている

・利用者との終礼など、一日に何度もミーティングをする工夫を行っている

・職員の会議時間の持ち方などの課題がある

                         ・・・等、幅広い内容で話し合いがなされました

<グループワークに参加した感想>

・他の事業所がわかるきっかけになった

・他事業所との情報交換が難しく、共有できる場が少ないので参加できて良かった

・経験が浅いので、このような会話が参考になった

  同じ仕事をしている者とのつながりや、情報共有ができることで悩みの解消や仕事への励みになっていることが伝わりました。

 お互いに顔がわかるつながりが持てると、気軽に聞くこともしやすくなります。学びの積み上げと、関係づくりのためにも「3回目も会いましょう」と和やかな雰囲気の中で会は終了しました。

 

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 帯広市内の就労系福祉サービス事業所は、この3年の間に約3倍になったともいわれます。手探り状態で前に進んできた状況から、支援の在り方が問われる時期にきているのだと感じます。


 グループワークであげられた皆さんの意見をもとに、今年度は「対象者に対する就労の相談の基本」について学びを深める予定です。

 次回12月9日は13:30~帯広市保健福祉センターにおいて、帯広大谷短期大学 准教授 阿部好恵様よりご講話いただきます。4回目は3月10日での開催です。皆様のご参加をお待ちしています。

平成28年度 第1回在職者交流会を実施しました

 だいちの相談へのご依頼は、ご本人・ご家族・企業・支援機関等様々です。

相談内容に関しても就職を希望している方々へのいわゆる「就労相談」から、就職後の「定着のための相談」まで幅が広いです。

 

 「定着のための相談」を本人・家族・企業から伺う内容として、業務内容に関することや職場の人間関係に関する事の相談が多く寄せられますが、仕事以外の生活の悩み、余暇やストレス解消法などに悩んでいる方も数多くいらっしゃいます。本人や企業担当者の方々から在職者へのフォローアップの取り組みについてご相談を受けている経過もあり、今年度は「働き続けるための定着支援」と「在職者交流会」を定期的に開催させて頂いております。

 

 今回は第1回在職者交流会についてご報告いたします。

 

詳細はこちらをご覧ください。

   ↓  ↓  ↓

電信通りのお祭りへGO!!

JC-NET ジョブコーチ実践フォーラムin釧路2016のご案内

 2013年度から3年にわたって、道東の釧路・帯広で行われてきた、「JC-NETジョブコーチセミナー」の集大成となる研修です。

 主催者であるNPO法人ジョブコーチネットワーク理事長の小川 浩氏と、3年間セミナーを統括された理事の若尾 勝己氏をお招きし、釧路地域を中心としたジョブコーチ支援の実践家の方々を交え、「今必要とされるジョブコーチ支援」について講演と実践報告を行います。

 普段なかなか出会い、お話を伺うことの出来ない方々が集結されますので是非釧路まで足をお運び頂ければ幸いです。以前、JC-NETジョブコーチセミナーを受講された方々には日頃の実践の振り返りの機会となりますし、就労支援についてこれから学びたいとお考えの方にとっても、基本的な就労支援の考え方について理解が深まる研修になると思いますので、ふるってご参加下さいますよう、宜しくお願いいたします。

 

参加ご希望の方は、PDFファイルの申し込み用紙にご記入の上、くしろ・ねむろ障がい者就業・生活支援センターぷれんの事務局までお申し込み下さい。→申込書

内容は、JC-NET実践フォーラム案内をご確認ください。または、JC-NETのホームページからも確認することができます。→http://www.jc-net.jp/outCts.tsv?no=7696

 

ご不明な点は、釧路事務局までお問い合わせください。

南十勝障がい者就労支援ネットワークセミナー会場住所訂正について

日頃より当センターの活動についてご理解、ご協力頂き感謝申し上げます。おかげさまで様々な活動を通して、地域での就労支援のネットワークも徐々に構築されつつあると実感しているところです。

さて、8/29(月)に更別村にて開催予定の南十勝就労支援ネットワークセミナーの会場住所に誤りがございましたので、訂正いたしまして再度ご案内申し上げます。

 

(誤)更別村福祉の里総合センター 更別村字更別南1線93番地

正)更別村福祉の里総合センター 更別村字更別190番地1

 

内容などに変更はございません。

当日はお気をつけてお越しください。

 

ご不明な点がございましたら、当センターまでお問い合わせください。

平成28年度 第2回「定着支援研修」が終了しました。

 7月26日(火)15:00~17:00の日程で「実践!身だしなみ研修」と題した研修会を開催しました。この研修は、障がいをお持ちで企業で働く方を対象とし、昨年度から企業の人材育成とタイアップしながら進めています。

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 今回は11社13名の方が参加し、前半は「身だしなみを整えるとはどういうことなのか」、「自分のためだけに行うのではなく社会人としてのマナーである」ということを講義形式で学びました。後半は、男性はひげのそり方、女性はお化粧の仕方など実践的な研修を行いました。

 

IMG_1908 終了後のアンケートでは、「身だしなみや服装によってその人の印象が変わるということを知らなかった」「他の人のひげそりを見ることができて良かった」「学んだことを実践していきたい」という意見がありました。今後は前回と同様に企業へ研修の報告をする機会を設け、身だしなみに対する意識を継続していけるよう引きつぎを行います。

 

 普段何気なく身なりを整えているつもりでも自分では気付きにくく、また周囲からも言いづらいのが清潔感や身だしなみだと感じています。身だしなみは働く上でも大きく影響するものであり、その人の働きたいという思いをサポートするためにも今回の研修は重要なものとなったのではないでしょうか。

 

 当センターとしても、今後も人材育成に関する研修と余暇の活動を企画し、応援をしています。

 

 

<次回の定着支援のお知らせ>

◆平成28年10月25日(火)

◆平成29年1月24日(火)

※3回目以降の内容は決まり次第お伝え致します。

 記:佐々木

 

第1回地域就労支援連絡会議が終わりました

過日、7月15日(金)とかちプラザにて第1回地域就労支援連絡会議を開催致しました。

 

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 ハローワーク帯広専門援助部門統括の若山様より『改正障害者雇用促進法』が施行されたことを受けて、改正のポイント等をお話し頂きました。

合理的配慮の内容の事例では、目に見える障害のあるだけではなく、体温調節が難しい方のように、目に見えない障害のある方への配慮(制服はスカートが決まりだが、ズボンも認める等)も考えていく必要があるということを再認識致しました。

 また、過重な負担を事業主に及ぼすことのないよう判断しなければいけないということや相談体制の整備・苦情処理、紛争解決に関しては、関係機関との連携や相談をしながら考えていきましょうとお話がありました。

 

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 帯広市保健福祉部障害福祉課課長の稲葉様からは、『障害を理由とする差別の解消の推進』に関する対応ということで、差別解消法の内容と帯広市職員対応要領に関する話題提供を頂きました。帯広市職員対応要領に関しては、作成経過から施行されるまでの流れについても説明いただき、障害福祉課だけではなく他部署の職員からの意見もとりいれながら進めたということをお話しいただきました。当日は他町村の行政機関の職員の方々も参加されていましたので、今後の活動への参考になったという声もありました。

 

 

 

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ニチロ畜産株式会社十勝工場主任の丸山様からは、障害者雇用の事例をお話しいただき、ニチロ畜産(株)で初めて障害者のある方が雇用につながった事例や、その後雇用につながった方の事例を交えてお話を頂きました。

 企業での合理的配慮を考えるときには、身構えずにどの職員でも働きやすい環境を整えることで合理的配慮につながり、もちろんそのためには周りの関係機関へ協力をもとめたりすることも必要という内容でした。

 今回は、障害者雇用をこれから考えている企業の方が参加されており、今後の雇用に関しての参考になりましたと感想を頂き現在雇用をしている企業とのつながりもできていたのではないかと感じております。

 

 

 今回は平成28年4月に施行された『障害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律』についてを軸に、「障害者に対する差別の禁止」「合理的配慮の提供義務」「障害者雇用の事例」をみなさんに話題提供致しました。

 当センターでは、今後も就労支援に関するタイムリーな話題をみなさんに提供していきたいと考えておりますので、ご参加お待ちしております。

 また、当日の資料が必要でしたらお気軽に当センターにご連絡ください。

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※お詫び※

当日は、機材の不備があり参加のみなさまにはご迷惑をお掛けしてしまい、申し訳ありませんでした