お知らせ

■ 第19回障がい者就労支援ネットワークセミナーが終了致しました

十勝を5ブロックに分けて、平成19年より開催しています障がい者就労支援ネットワークセミナーが、すべてのブロックで終了致しました。

今回は、すべてのブロックにおいて「地域のつながりを考える~社会資源の少ない町村での取り組み~」というテーマで3名の講師の方にお話をいただきました。

 

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<西十勝ブロック・北十勝ブロック・南十勝ブロック>

豊頃町喫茶ふわりの活動報告・・・喫茶ふわり 宮脇直美氏

宮脇さんからは、「手帳を取得されていたり、何らかの根拠のある方は、利用できるサービスがある。そうではない方は、原則サービスは利用できない。そのような方に就労体験の場をつくることで、仕事について考えてもらうことが大切」というお話を頂きました。喫茶ふわりの活動報告を通して、障がい者手帳を取得されていない方々への支援について全体で共有することができました。

宮脇さんは、豊頃町手をつなぐ親の会の会員ということもあり、家族として参加された方々からは「親亡きあとが心配。このような拠点を利用して自立をするきっかけにつながってくれれば」という声もありました。

 

 

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<東北十勝ブロック>農福商連携について

・・・NPO法人ほんべつつつじの園 施設長 新津和也氏

本別町で仕事をしながら暮らしていくということを形にするために、農業関連における新しい仕事の創出を研究し実施にむけての検討を研究事業としてはじめられています。東北ブロックでは、地元で生まれ育った障がいのある方が地元で働きながら暮らし続けられる体制づくりについて、お話いただきました。

障がい福祉サービス事業所・企業・行政機関がそれぞれの立場で「資源が少ない街でどう支援を考えるか」ということを共有することができました。まだまだ始まったばかりのプロジェクトの様なので、この事業がどのように動いていくのかを当センターとしても確認していきたいと思います。

 

 

 

<東十勝ブロック>NPO法人クローバー共同作業所の活動報告について

                     ・・・NPO法人クローバー共同作業所 理事長 酒井恭子氏

IMG_1978東十勝ブロックでは、今年で設立25周年を迎えられた池田町のクローバー共同作業所の活動報告を通して、地域の社会資源としての役割を参加者の皆様と共有しました。クローバー共同作業所は、平成3年に精神障がい回復者の自助グループを設立したところから歴史がはじまりました。池田町には2つの障がい福祉サービス事業所がありますが、利用したいと思う方が選択肢が少ないために選ぶことが難しいという課題があり、提供するサービスを限定することなく、利用者の希望に沿ったサービスをする必要があるということから、たくさんの作業プログラムがあります。新しい利用者の方がスタートしたとしても、既存のプログラムをやってもらうだけではなくご本人のできることを考えてプログラムを組み、利用していただくことになっているようです。その方に合わせたスピードでできることを提供し続けることが大切なことだという内容でした。参加者の方からは、地域活動支援センターの役割が必要な地域もあり、その町の事情に応じて「就職」をゴールにするのではない関わりをこれからも続けていってほしいという感想がでていました。

 

 

今回は、「地域のつながりを考える~社会資源の少ない町村での取り組み~」として、3事業所の方から話題提供を頂きました。

帯広市内・近郊に関しては、日中活動ができる事業所が多く、選択肢はたくさんあります。帯広市以外の町村では、日中活動をする拠点がなかなか無いのが現状です。今年度は、社会資源の少ない町村での取り組みを通して、地域のつながりや社会資源の少ない町村での就労支援についてを皆様と共有し、これからも活動のきっかけ作りのお手伝いができればと考えております。

次回の就労支援ネットワークセミナーは冬期間(1月~2月の間)で5ブロックを巡回させていただきますので、その際はよろしくお願いいたします。

 

担当者:井戸川