■ 興味や関心の強さから、“力”が発揮された健人さん(ここぴか 放課後デイサービス)
健人さん(6年生)が所属しているここぴかのクラスでは、今後の活動に向けて、メンバーで意見を出し合いながら計画を作っていく活動を行っています。計画の実行に向けて、これまでも何度かこのような時間を作ってきました。その中で、健人さんは、相手の話や意見に対して、「うん、うん」相槌を打ちながら話を聞き、話の流れも理解した上で、自分の意見や考え等も整理した形で発信していました。また、自分の意見や考え等の理由(何故、そう思ったか?)についても、自分の言葉で話す場面もありました。
以前の健人さんは、話し合いをする場面で意見等を問われても、「わからない。」と返答をする事が多かったり、相手が話している時もソワソワするような様子でした。どちらかと言うと、話し合いの活動には消極的な様子だった健人さんが、今回の活動では違った姿を見せてくれました。発揮された“力”はどのようなものだったのか?ご紹介します。
【コミュニケーションとして必要な力は?】
「話を聞く力」
・今回、計画している活動内容は健人さんにとって、とても興味や関心が強いテーマのようで
す。計画を実行する為に出し合いながら準備を進めていますが、大人からの話や、友達が出
してくれた意見等にも耳を傾け、集中して話を聞いています。
・「計画を実行したい!」という気持ちがあるので、相手が話している時は、相手の目を見なが
ら相槌をうち、集中して話を聞いている姿が印象的でした。
・親御さんから伺った所、学校でも、日頃から「人が話している時は、まずは聞く。」「話の途
中で割り込まない。」といった「マナー」を伝えて下さっているとの事でした。
「自分の考えを発信する力」
・大人や周りの友達の話も集中して聞いているので、意見を求められる場面では、健人さんは自分の考えや思
っている事を、しっかり発信しています。
・また、発信した意見に対して、「何故、そう考えたのか?」という理由についても、健人さんから話してく
れました
好きな事や得意な事、興味や関心を持っている事に対しては、心や気持ちも動き易く、行動も変化してきます。このような事もきっかけにしながら、子ども達の持っている力が発揮されたり、更に伸びていけるよう、見守っていきたいと思います。